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オペレーティングシステム「トロン」って何?

そのIoT分野で6割以上の市場占有率を誇るのが、日本で生まれたコンピューター用基本ソフトウェア(OS=オペレーティングシステム)「トロン」だ。 このトロンが、米国電気電子学会の標準規格として認定される手続きが進んでいる。 順調に進めば、国産のOSが、「世界標準」になる。 IoTという言葉を最近よく目にしたり、聞いたりするという人は多いだろう。 インターネット・オブ・シングスの略で、「モノのインターネット」と訳されることが多い。 生活空間のあらゆるモノ、あらゆる場所に小さなコンピューターやセンサーを組み込み、ネットワークにつないで便利な情報化社会を目指そうという技術である。

TRONって何?

TRONは2010年代以降の IoT 時代においても、IoTを実現する様々なデバイスを制御するための組み込み用リアルタイムOSの一つとなるべく、クラウドソリューションの Microsoft Azure を提供する日本マイクロソフト社とも連携しながら、開発が行われている。 TRONプロジェクトは、1990年代後半にインターネットを通じた フリーソフトウェア運動 が盛んになる以前より、OSの ソースコード や 仕様書 などを含めた全ての成果物を一般向けに無償で公開しており、その使用に際しては 実施料 を要求されず、 実装 ・商品化は誰でも自由に行える。 2010年代以降にはフリーソフトウェア運動に倣って「オープンソース」「オープンデータ」「オープンAPI」を標榜している。

TRONは世界標準のOSですか?

──2018年8月、TRONが世界におけるOSとして標準化されたという報道がありました。 正確に言うと、私がつくったOSを米国電気電子学会(IEEE)が「IEEE 2050-2018」と名付けて、IEEEのIoT向けの組み込みOSの標準として認定したということ。 原型は「μ T-Kernel2.0」というIoT用の組み込み型OS。 IEEEはコンピュータ分野では代表的な標準化機関ですから、TRONが世界標準のOSとして認められたと言っていいと思います。 ほかにIEEEで標準化されているOSはもう一つだけあって、情報処理用OSの分野で「POSIX」です。 これは一般的にはLinux、もともとの流れで言うとUNIXです。

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